毎日1〜2時間、園に残っている。
持ち帰りの製作もあって、家でも手が止まらない。それでも他の園の様子を知らないので、これが多いのか普通なのか判断できない。
保育士の残業時間の平均という数字を探しても、自分の園を判断する材料にはなりにくい。数え方が調査ごとに違うので、そのまま並べても比べたことにならない。
平均を探す時間を、自分の園を1週間測る時間に回したほうが早い。手元に数字があれば、多い少ないの話が具体的になる。
- 残業時間は「何を入れて数えるか」で大きく変わること
- 持ち帰りと、取れなかった休憩を別枠で数える理由
- 1週間で自分の園の残業時間を測る手順と記録の書式
- 園によって残業時間の差が出る4つの要因と、その見分け方
残業時間を数えるときに、何を入れるかで数字が変わる
保育士の残業時間は、何を数えるかを決めないと数字になりません。同じ働き方をしていても、線の引き方で数字は二重にも三重にも見えます。
だから「保育士 残業時間 平均」という言葉で出てきた数字を自分の実感と並べても、そもそも土俵が違います。まず数える範囲をそろえるところから始めます。
園にいる時間だけでは実態が出ない
タイムカードに残るのは、押した時刻だけです。押してから片づけや掃除を続けた分は、記録のどこにも残りません。
反対に、押さずに残って同僚と話していた時間も同じ扱いになります。園にいた時間と、仕事をしていた時間は別物です。
- 退勤を押したあとに続けた片づけ・清掃・消毒
- 朝、始業前に済ませている環境設定や受け入れ準備
- 園外で行われる研修や打ち合わせの移動時間
- 行事の直前に休日出勤して進めた準備
持ち帰りをどう数えるか
持ち帰りは、園にいる時間からは完全に消えます。家で製作物を作った2時間は、園の記録上はゼロです。
ここを外して数えると、残業時間が少ない園に見えて、実際の負担は変わっていないという状態が起きます。
持ち帰りを園内の残業時間に足し込んで一本の数字にすると、あとで「園内が減ったのか、家に移っただけなのか」が読めなくなります。足すのではなく、隣の列に並べて数えます。
休憩が取れていない分をどう数えるか
勤務時間から休憩が差し引かれているのに、その時間に午睡の見守りや連絡帳を書いていることがあります。この分は退勤時刻には一切あらわれません。
「休憩なし」と書くのではなく、実際に手が空いた時間を分単位で書きます。ゼロなのか15分なのかで、意味がまったく変わります。
| 数える対象 | 記録に残りやすいか | 数えるときの扱い |
|---|---|---|
| 所定終業後に園に残った時間 | 残りやすい | 打刻ではなく実際に園を出た時刻で数える |
| 始業前の準備 | 残りにくい | 園に着いた時刻と、業務を始めた時刻を分けて書く |
| 持ち帰りの作業 | まったく残らない | 園内の残業時間とは別の列に、分単位で書く |
| 取れなかった休憩 | まったく残らない | 「取れた分」を書き、差し引きで見えるようにする |
| 休日の行事準備・園外研修 | 園による | 日付ごとに時間と内容を書き添える |
数え方を決めてから測らないと、数字は比べられない。この順番を逆にすると、1週間測っても使えない記録になります。
自分の残業時間の測り方
測る目的は、園を告発することではありません。自分の状況を言葉ではなく数字で説明できるようにすることです。
まず1週間だけ測る
1か月続けようとすると、たいてい3日で止まります。まず1週間、それも記入は1日3分で終わる形にします。
1週間で足りないと感じたら、行事のある週をもう1週足します。行事のない週と行事の週が1本ずつあれば、波の幅まで見えます。
- 園を出た時刻は、打刻ではなく実際に外に出た時刻で書く
- 持ち帰りは、始めた時刻と終わった時刻の両方を書く
- その日いちばん時間を食った仕事を、ひとことだけ書き添える
記録の書式
列は多くしません。増やすほど書かなくなり、記録そのものが残業になります。
| 日付 | 園を出た時刻 | 所定の終業時刻 | 園内の残り時間 | 持ち帰り | 取れた休憩 | その日いちばん時間を食った仕事 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 19:10 | 17:30 | 1時間40分 | 30分 | 0分 | 週案と連絡帳 |
| 火 | 18:20 | 17:30 | 50分 | 0分 | 15分 | 会議 |
| 水 | 20:00 | 17:30 | 2時間30分 | 1時間 | 0分 | 行事の壁面製作 |
上の時刻はあくまで書き方の見本で、目安の数字ではありません。自分の勤務に合わせて所定終業の欄から書き換えます。
測るときに取りこぼしやすいところ
「今日は特別だったから」と書かない日ができると、記録は実態より軽くなります。特別な日こそ、理由を1行添えて残します。
記録は勤務先の管理システムではなく、自分の手元に置きます。スマホのメモでも手帳でも構わないので、置き場所を1か所に決めて分散させないことが続くコツです。
1日3分で書ける形にすると1週間続く。続いた記録だけが、あとで使える数字になります。
園によって残業時間の差が出る理由
同じ保育士の仕事でも、園によって残業時間の差は大きく開きます。差を作っているのは本人の要領ではなく、園の設計です。
人員配置と、書類の形式
配置に余裕がない園では、子どもから離れられる時間が生まれません。書類はすべて保育の後ろに回り、退勤時刻の後ろに積み上がります。
書類の形式も効きます。手書きで、同じ内容を日誌と個人記録と連絡帳に三度書く園は、それだけで毎日30分単位の差がつきます。
行事の量と、事務時間の有無
行事が多い園ほど、準備の総量が増えます。加えて、装飾や衣装をどこまで手作りするかという文化の差が上乗せされます。
事務時間が勤務の中に組み込まれているかどうかも、大きな分かれ目です。組み込まれていない園では、書類仕事の置き場所が最初から存在しません。
| 差を作る要素 | 残業時間が増える園 | 残業時間が抑えられている園 | 見分け方 |
|---|---|---|---|
| 人員配置 | 基準ぎりぎり。休むと即欠員 | フリー保育士や補助がいる | 誰かが休んだ日にどう回しているか |
| 行事の量 | 行事が多く、手作りの範囲が広い | 行事を絞る、既製品を使う判断がある | 年間行事表と、装飾の作り方 |
| 書類の形式 | 手書きで、同じ内容を複数の書類に転記 | 入力が一度で済む。様式が整理されている | 日誌・個人記録・連絡帳の重複 |
| 事務時間 | 勤務時間に含まれない | ノンコンタクトタイムがシフトに入っている | 週の中で書類を書く時間帯が決まっているか |
| 持ち帰りの扱い | 黙認。誰も数えていない | 持ち帰らせない前提で仕事量を決めている | 製作物を家で作る人がいるか |
差は個人ではなく仕組みから出る
上の表で右側に寄っている園は、保育士が速いのではありません。仕事の置き場所を先に決めているだけです。
残業の差は、要領ではなく設計から出ている。自分の遅さを疑う前に、この4つを確かめます。
月ごとの波
1週間だけ測ると、たまたま静かな週に当たることがあります。保育の仕事は月ごとの波が大きいので、波のどこを測ったかを意識します。
行事の前後で山ができる
山は行事の当日ではなく、その手前の数週間に来ます。準備物、練習の調整、保護者向けの資料が同時に動くからです。
そして行事が終わった後にも、写真の整理や記録、振り返りの書類が残ります。前だけ見て測ると、後ろの尾を見落とします。
| 時期 | 重なりやすい仕事 | 残業時間に出やすい形 |
|---|---|---|
| 年度の始め | 新入園児の受け入れ、環境設定、名前つけ、保護者対応 | 連日の細切れ残業になりやすい |
| 大きな行事の前 | 製作、装飾、進行の打ち合わせ、練習の調整 | 特定の週に山が集中する |
| 行事の直後 | 写真整理、記録、振り返り、おたより | 山が終わったのに残業が続く |
| 年度末 | 要録などのまとめ書類、進級準備、引き継ぎ | 書類が一気に重なる |
| 感染症が広がる時期 | 欠員の補填、消毒、保護者連絡 | 予定外の残業として突然出る |
波を前提にして測る
測った週が山だったのか谷だったのかを、記録の端に一言書いておきます。あとで見返したときに、数字の意味が変わります。
- その週に行事があったか、何日前だったか
- クラスに欠員が出ていたか
- 提出期限のある書類が重なっていたか
山の週と谷の週を1本ずつ持つと、自分の園の残業の振れ幅が見えます。
この波の作り方や、年間の行事と書類がどこで重なるかをもっと具体的に知りたい人は、こちらも合わせて読んでみてください。
残業時間が減っている園は何をしているか
残業時間を減らしている園がやっていることは、精神論ではありません。仕事の総量か、置き場所のどちらかを動かしています。
入力を一度で済ませる
ICTの導入そのものより、導入後に手書きの書類を廃止したかどうかが効きます。両方残っている園では、仕事が増えます。
登降園の管理、連絡帳、日誌、指導計画のうち、どこまでが一つの入力でつながっているかが分かれ目です。
- 連絡帳と日誌で、同じ内容を二度書かない様式にする
- 登降園と出席簿を手作業でつき合わせない
- 指導計画の様式を、実際に使う欄だけに絞る
- おたよりのひな形を年度ごとに使い回す
書類そのものを減らす
様式を変えるのは園長や主任の判断が要ります。逆に言えば、現場の工夫では動かせない部分です。
「効率よく書く工夫」で解けるのは、書類が適量にある園だけです。書類の量そのものが多い園で個人の速度を上げても、空いた時間に別の仕事が入ってきます。
シフトで事務時間を作る
子どもから離れて書類を書ける時間を、シフトの中に置いている園があります。この形だと、書類が退勤時刻の後ろに流れません。
フリーの保育士が回って担任を抜けさせる、午睡の時間に交代で入る、といった組み方で作られます。
| 打ち手 | 効く相手 | 現場だけで動かせるか |
|---|---|---|
| 入力の重複をなくす | 毎日の書類 | 様式変更が必要なので難しい |
| 行事の手作りの範囲を絞る | 行事前の山 | 学年やクラス単位で提案できる |
| 事務時間をシフトに入れる | 書類全般 | シフト作成者の判断が要る |
| 持ち帰りを数える | 見えない負担 | 一人でも今日から始められる |
個人の速度より、置き場所を変えるほうが効く。この見取り図があると、誰に相談すべきかも決まります。
測った数字をどう使うか
1週間分の記録ができたら、次はどこに向けて使うかです。使い道を決めずに持っていると、ただ気が重くなるだけの紙になります。
園に相談するとき
持っていくのは「つらい」ではなく「この週は書類に何分かかった」という記録です。感情と数字を分けると、話が仕事の配分の話になります。
相手は主任か園長か、シフトを作っている人かで変わります。書類の様式を変えられる人と、シフトを組める人は別のことが多いです。
- 1週間の合計ではなく、何にかかったかの内訳で見せる
- 持ち帰りは園内の残業と分けたまま出す
- 「減らしたい」ではなく「どこを減らせるか」を相談の形にする
- 山の週か谷の週かを添える
外に相談するとき
園の中で話が進まないときや、記録と給与の食い違いが続くときは、外の窓口を使う選択があります。その場では記録の細かさがそのまま材料になります。
| 相談先 | 向いている状況 | 持っていくもの |
|---|---|---|
| 主任・園長 | 仕事量の配分を変えたい | 内訳つきの1週間の記録 |
| シフト作成者 | 事務時間が取れていない | 書類に使った時間の記録 |
| 労働基準監督署などの公的な窓口 | 働いた時間と支払いが合わない | 日付ごとの実時刻の記録、給与明細 |
| 自治体の担当課 | 園の運営そのものに疑問がある | いつ何が起きたかの記録 |
相談しないという選択もある
測った結果、自分が思っていたより少なかったと分かることもあります。それも収穫で、無理に動かす必要はありません。
数字は、動くためにも動かないためにも使える。判断の材料が手元にあること自体が目的です。
残業時間と持ち帰り時間を別に数える理由
この2つを足して一本にすると、いちばん知りたいことが見えなくなります。分けたまま持つほうが、あとで役に立ちます。
見た目の残業時間は移せてしまう
「早く帰ろう」という方針だけを出すと、園内の残業時間は下がります。ただし仕事の量が変わっていなければ、下がった分は家に移ります。
足し算した一本の数字では、この移動が起きても気づけません。分けておくと、移っただけなのか本当に減ったのかが一目で分かります。
持ち帰りは誰にも見えない
持ち帰りは打刻にも給与にも出ません。本人が数えるまで、園の中の誰も量を把握していない状態が続きます。
持ち帰りの中には、子どもの記録や写真など、園の外に出すこと自体に注意が要るものがあります。何を持ち帰っているかを書いておくと、量の話とは別に、扱いの見直しにもつながります。
分けると原因の場所が分かる
園内の残業が多いのか、持ち帰りが多いのか、休憩が取れていないのかで、手の打ち方が変わります。
| 数字が多い場所 | 読み取れること | 次に見るところ |
|---|---|---|
| 園内の残業時間 | 保育の後ろに仕事が積まれている | 事務時間がシフトにあるか |
| 持ち帰り | 園内に作業する場所と時間がない | 製作物の量、行事の手作りの範囲 |
| 取れなかった休憩 | 人数が足りず抜けられない | 配置、フリーの有無 |
| 始業前 | 準備の量が勤務開始時刻と合っていない | 早番の人数と業務の割り振り |
足すと消える情報が、分けると残る。1週間の記録を作るときから列を分けておきます。
転職を考えるときの比較の軸
自分の園の数字を持っていると、他の園を見るときの基準ができます。平均と比べるのではなく、自分の数字と比べます。
求人票からは残業の実態が出ない
求人票の残業時間の欄は、園が把握している範囲の数字です。持ち帰りと、取れていない休憩は、その数字に含まれていません。
だから欄の数字を見るより、この記事で整理した4つの要素を聞くほうが早く分かります。
見学と面接で聞く質問例
「残業は多いですか」と聞くと、答えは主観になります。事実を答えるしかない形に変えて聞きます。
| 聞くこと | 質問の形 | 答えから読み取ること |
|---|---|---|
| 事務時間 | 書類を書く時間は勤務の中のどこにありますか | 時間帯を即答できるか、決まっていないか |
| 書類の形式 | 日誌と個人記録と連絡帳は、それぞれ何に書きますか | 入力が一度で済むか、転記があるか |
| 持ち帰り | 製作物は園内で作りますか、家で作る方もいますか | 持ち帰りが前提になっていないか |
| 人員配置 | 担任が休んだ日は、どなたが入りますか | フリーがいるか、他クラスから抜くか |
| 行事 | 年間の行事表を見せていただけますか | 量と、準備の重なり方 |
| 退勤の実際 | この時期、皆さんは何時ごろ園を出ていますか | 時刻で答えるか、言葉でぼかすか |
答え方そのものを見る
時刻や仕組みで答える園は、把握している園です。「人によります」で終わる園は、数えていない可能性が高いです。
- 夕方の時間帯に、事務作業をしている保育士がいるか
- 職員室に書類を書ける机とパソコンの数が足りているか
- 掲示物や装飾が、手作り一色になっていないか
聞くべきは残業の量ではなく、仕事の置き場所。ここを外すと、また同じ形の園に移ることになります。
「保育士の残業時間の平均」という数字が、どこから来ているかを確かめる
検索して出てくる平均は、調査の主体も対象もばらばらです。同じ「保育士 残業時間 平均」という言葉でも、元になった調査が違えば数字は揃いません。
誰が、誰に聞いた数字か
国の統計、自治体の実態調査、民間企業のアンケートでは、対象になる園の種類も規模も違います。公立中心の調査と、私立の小規模園を多く含む調査では結果が離れます。
- 調査した主体(国・自治体・民間)と、実施された年
- 対象が常勤のみか、パートや非常勤を含むか
- 認可・小規模・認定こども園など、施設種別の内訳
- 回答したのが園の管理者か、働く保育士本人か
- 回答数が何人分で、どの地域に偏っているか
自己申告の回答と、記録の集計は別のもの
本人の記憶で答えるアンケートと、勤怠記録を集計した数字では、持ち帰りや早出の扱いが変わります。どちらが正しいというより、測っている対象が違います。
| 数字の出どころ | 含まれやすいもの | 落ちやすいもの |
|---|---|---|
| 本人へのアンケート | 体感の残業、持ち帰りの作業 | 記憶があいまいな短時間の居残り |
| タイムカード・勤怠システム | 打刻された時間 | 打刻後の作業、自宅での作業 |
| 給与明細の残業時間 | 支給の対象になった時間 | 固定残業代に吸収された時間 |
| 求人票の記載 | 園が想定する平均的な月 | 行事が重なる月の上振れ |
平均値だけでなく、ばらつきを見る
平均は、極端に長い園とほとんど残業のない園を、一つの数字に押し込みます。分布や中央値が併記されていれば、そちらのほうが実感に近い場合があります。
数字を比べるときは、同じ施設種別・同じ地域・近い年のものを並べます。条件を揃えないと、差が園の違いなのか調査の違いなのか判別できません。
残業時間と、実際に支払われている残業代を突き合わせる
働いた時間と、給与明細に載る時間は一致しないことがあります。残業時間を測ったら、次は明細と並べて差を見ます。
固定残業代の中身を分解する
固定残業代は、あらかじめ何時間ぶんかを毎月支払う仕組みです。何時間ぶんなのか、超えた分がどう扱われるのかは、雇用契約書や求人票に書かれています。
- 基本給と固定残業代が、金額として分けて書かれているか
- 固定残業代が何時間ぶんに相当するか
- その時間を超えた分を別に支給する記載があるか
明細と自分の記録を並べる
一か月ぶんの記録が手元にあれば、明細の残業時間と突き合わせられます。差が出た月は、どの作業がどこで数えられなかったのかをたどります。
| 比べる項目 | 自分の記録 | 給与明細 | 差が出やすい理由 |
|---|---|---|---|
| 所定時間の後に園にいた時間 | 手帳やアプリの記録 | 残業時間の欄 | 打刻の締め方や分単位の丸め |
| 持ち帰った作業の時間 | 自分でつけた時間 | 通常は載らない | 労働時間として記録されていない |
| 行事前の準備 | 日付ごとの記録 | 月の合計に混ざる | 締め日をまたいで翌月分になる |
差が続くときにたどる順番
まず園の主任や事務担当に、記録の付け方と締め日を確認します。園内で整理がつかない場合は、労働基準監督署や各都道府県の労働局に相談の窓口があります。
相談するときは、日付と時刻が残った記録があるほど話が進みやすくなります。手帳の書き込み、勤務表の写し、退勤時のメッセージも材料になります。
よくある質問
Q. 持ち帰りは残業時間に入りますか
自分の実態を測る段階では入れます。ただし園内の残業時間と足し算せず、隣の列に分けて書きます。
足して一本にすると、園内が減ったのか家に移っただけなのかが読めなくなります。
Q. 休憩が取れていない分はどう数えますか
「休憩なし」と書かず、実際に手が空いた時間を分で書きます。ゼロなのか15分なのかで、記録の意味が変わります。
この分は退勤時刻にあらわれないので、書かないと存在しなかったことになります。
Q. 何週間測れば十分ですか
まず1週間で構いません。行事のない週と行事の前の週を1本ずつ持てると、自分の園の振れ幅まで見えます。
長く測るより、書き漏らさずに1週間そろえるほうが使えます。
Q. 記録は何に書けばいいですか
毎日続くものなら形式は問いません。スマホのメモ、手帳、表計算のどれか一つに決めて、分散させないことだけ守ります。
園の管理システムではなく、自分の手元に置きます。
Q. 園に見せたほうがいいですか
見せる相手と目的を決めてからにします。書類の様式を変えられる人と、シフトを組める人は別のことが多いです。
合計だけでなく内訳で出すと、不満ではなく仕事の配分の話として扱われます。
Q. 測った数字が多かったらどうすればいいですか
多い少ないの判断より先に、どの列に集まっているかを見ます。園内の残業、持ち帰り、休憩のどこが厚いかで打つ手が変わります。
その上で、園に相談するか、外の窓口を使うか、園を変えるかを選びます。
自分の数字が出たあと、それを園との話し合いや次の園選びにどうつなげるかは、こちらで詳しく整理しています。
まとめ:平均を探すより、自分の園の数字を先に持つ
保育士の残業時間の平均という数字は、数え方がそろっていないので比較の相手になりません。持ち帰りと休憩の扱いが違うだけで、数字は別物になります。
探すのをやめて1週間測ると、多い少ないの感覚が、内訳のある数字に変わります。そこから先は、園に相談するのも、園を変えるのも、動かないのも選べます。
- 残業時間は、園内・持ち帰り・取れなかった休憩を分けて数える
- 1週間、1日3分で書ける形にして、山の週と谷の週を持つ
- 差を作るのは人員配置・行事の量・書類の形式・事務時間の有無の4つ

