LPガスから都市ガスへの切り替えは可能か。持ち家と賃貸で条件が変わる

LPガスから都市ガスへの切り替えは可能か。持ち家と賃貸で条件が変わる ガス代・プロパンガス

都市ガスに変えれば安くなる、と聞いた。

ただ、自分の地域に都市ガスが来ているのか、来ていたとして自分の家で工事ができるのかが分からない。持ち家か賃貸かでも話が変わりそうで、どこから調べればいいのかが見えない。

LPガスから都市ガスへの切り替えは、まず家の前の道路に都市ガスの導管が来ているかで可否が決まる。そのうえで、持ち家なら自分の判断で進められ、賃貸なら建物の所有者の許可がいる。

  • 都市ガスに切り替えられる家と、そもそも対象外になる家の分かれ目
  • 持ち家・賃貸・分譲マンションで、誰の許可が必要になるか
  • 切り替えで発生する工事と、ガス機器を交換することになる理由
  • 費用がかかる部分と、かからずに済む部分の違い
  • 切り替えができないときに残っている、別の見直し方
  1. 切り替えられるかは、都市ガスの導管が来ているかで決まる
    1. LPガスと都市ガスは、届け方の仕組みがまったく違う
    2. 供給エリア内でも引けない家がある
    3. エリアの調べ方は、住所で照会するのが早い
  2. 持ち家と賃貸で手続きが違う
    1. 持ち家の戸建てなら、自分の判断で進められる
    2. 賃貸は、大家や管理会社の許可がいる
    3. 集合住宅は、部屋単位では動かせない
  3. 切り替えにかかる工事
    1. ガス機器はそのままでは使えない
    2. 導管の引込と、宅内の配管工事
    3. LPガス側の解約も、工事と並行して進む
  4. 切り替えの費用感
    1. 費用が乗る3つの箇所
    2. 工事費がかからない、あるいは軽くなる条件
    3. LPガスの貸与設備が残っていると、解約時に精算が出る
  5. 切り替え前に確認すること
    1. 順番を間違えないための整理
    2. 賃貸で大家に相談するときの伝え方
    3. 手持ちのガス機器を活かせるかを先に見る
  6. 切り替えずにできる見直し
    1. LPガスは販売店ごとに料金が違う
    2. 賃貸だと、販売店の変更も所有者の判断になる
    3. 都市ガスのエリアなら、ガス会社を選ぶ選択もある
  7. 都市ガスに切り替えたとき、ガス機器はそのまま使えるのか
    1. ガス機器には対応するガス種の表示がある
    2. ガス種が違う機器は、そのままつなげない
    3. 機器の入れ替え費用も判断材料になる
  8. LPガスから都市ガスへの切り替えは、申し込みから開通まで何が進むのか
    1. 大まかな段取りは決まっている
    2. 在宅が求められる場面が複数ある
    3. 期間は導管の位置と道路の状況で変わる
  9. よくある質問
    1. Q. 賃貸でもLPガスから都市ガスへ切り替えられますか
    2. Q. 切り替えの工事費はどのくらいかかりますか
    3. Q. いま使っているガス機器はそのまま使えますか
    4. Q. 都市ガスのエリア外だと分かったら、どうすればいいですか
    5. Q. 切り替えを決めてから使えるようになるまで、どのくらいかかりますか
    6. Q. 切り替え以外に、ガス代を下げる方法はありますか
  10. まとめ:切り替えられるかを確認する前に、条件を知る

切り替えられるかは、都市ガスの導管が来ているかで決まる

LPガスから都市ガスへの切り替えで最初に効くのは、料金でも会社選びでもない。住所だ。

都市ガスは道路の下に埋めた導管でガスを送る。その管が家の前まで届いていなければ、契約そのものが成立しない。

LPガスと都市ガスは、届け方の仕組みがまったく違う

LPガスは敷地にボンベを置いて配る方式で、道路の管に依存しない。だから山間部でも、住宅がまばらな土地でも供給できる。

都市ガスは管でつながった家にしか届かない。この構造の差が、切り替えの可否を最初に分ける。

管が来ていない家は、そもそも切り替えの対象外になる。ここを飛ばして機器や料金を調べても、判断は前に進まない。

項目 LPガス(プロパンガス) 都市ガス
届け方 敷地に置いたボンベから供給 道路の下の導管から供給
供給できる場所 ボンベを配送できればどこでも 導管が敷設された区域のみ
料金の決まり方 販売店ごとの自由料金 会社ごとの料金メニューから選ぶ
設備の持ち主 ボンベ・調整器・メーターは販売店 敷地内までの導管はガス会社
災害時 個別供給のため復旧が早い傾向 導管の点検が済むまで供給停止

供給エリア内でも引けない家がある

ガス会社の供給区域に住所が入っていても、それは「区域内」というだけの意味しかない。実際に引けるかは、家の前の道路にある本管との距離で変わる。

本管が数十メートル先で途切れている、私道の奥にある、といった条件だと、管の延長そのものが必要になる。

  • 家の前の道路に本管がなく、手前で途切れている
  • 私道を通る必要があり、他の土地所有者の掘削承諾がいる
  • 建物までの距離が長く、敷地内の配管をやり直すことになる
  • 集合住宅で、建物全体が一括してLPガスの供給を受けている
  • 道路の掘削に許可が必要で、時期や工法に制限がかかる

「近所の家が都市ガスだからうちも引ける」とは限らない。同じ町内でも、道路一本を挟むと本管が入っていないことがある。

エリアの調べ方は、住所で照会するのが早い

供給区域は、その地域の都市ガス会社が住所単位で公開している。番地まで入れて調べられる形式になっていることが多い。

区域内と出たら、次に本管の位置をガス会社に問い合わせる。ここまでで、切り替えの土俵に乗るかどうかが分かる。

  • 地域の都市ガス会社のサイトで、住所から供給区域を確認する
  • 区域内なら、家の前の本管の有無と距離をガス会社に確認する
  • 引込が可能と分かってから、機器と費用の話に進む

持ち家と賃貸で手続きが違う

導管が来ていても、次に「誰が決められるのか」という壁がある。LPガスの設備も配管も、建物に付いた設備だからだ。

持ち家なら自分で判断できる。賃貸だと、判断するのは自分ではない。

持ち家の戸建てなら、自分の判断で進められる

建物と土地の所有者が自分なら、都市ガスへの切り替えを決めるのも自分になる。工事の申込も解約も、名義人として手続きできる。

ただし敷地に入る導管の工事や、道路の掘削は所有者の同意が要る作業になる。私道に面している家では、道路の権利関係を先に確認しておく。

賃貸は、大家や管理会社の許可がいる

賃貸住宅のガス設備は入居者の持ち物ではない。配管を替える、ボンベを撤去する、給湯器を交換するといった作業は、どれも建物への手を入れる行為になる。

入居者の一存で都市ガスへの切り替えを申し込むことはできない。話を持っていく先は、まず管理会社か大家になる。

賃貸で「ガス会社を替えたい」と伝えると、断られることがある。建物のLPガス設備を販売店が設置していて、所有者と販売店の間に契約が残っているケースがあるためだ。

集合住宅は、部屋単位では動かせない

アパートやマンションでLPガスが供給されている場合、ボンベや貯槽は建物全体で1系統になっている。1部屋だけ都市ガスに替えるという形にはならない。

分譲マンションでも同じで、共用部の配管を触るには管理組合の決議がいる。切り替えは建物単位の話になる。

住まいの種類 切り替えを決める人 入居者・所有者ができること
持ち家(戸建て) 本人 エリア確認から申込まで自分で進められる
賃貸(戸建て) 大家・管理会社 相談と情報提供。工事の申込はできない
賃貸(集合住宅) 建物の所有者 建物単位の検討を依頼する
分譲マンション 管理組合 理事会・総会への議題として提起する
店舗・事務所の賃借 貸主 契約書の原状回復条項も含めて相談する

賃貸で動かせるのは相談までで、決定権はない。ここを踏まえて話を持っていくと、話が早い。

切り替えにかかる工事

LPガスと都市ガスは、同じ「ガス」でも中身が違う。この違いが、工事の内容をそのまま決めている。

配管をつなぎ替えれば終わり、という話にはならない。

ガス機器はそのままでは使えない

LPガスと都市ガスは、同じ体積あたりの発熱量も、燃やすのに必要な空気の量も違う。ガス機器はどちらか一方に合わせて作られている。

そのため、給湯器・コンロ・ガスファンヒーターなどは、都市ガス用へ交換するのが基本になる。

  • 給湯器の本体側面にある銘板シールの「13A」「12A」「LPG」表記
  • ガスコンロの天板裏や取扱説明書に書かれたガス種
  • ガスファンヒーター・浴室乾燥機・衣類乾燥機の型番末尾
  • ガス栓とゴム管の口径(都市ガス用と形状が異なるものがある)
  • ガス漏れ警報器の対応ガス種(設置位置も上下で変わる)

ガス種の違う機器を無理に使うと、不完全燃焼や機器の故障につながる。部品交換で転用できるかどうかは自己判断せず、メーカーと施工業者に確認する。

導管の引込と、宅内の配管工事

道路の本管から敷地の中まで管を引く工事と、敷地内からガス機器まで配管する工事は別物になる。前者は都市ガス会社、後者は指定の施工業者が担当する形が一般的だ。

本管から遠いほど、掘削の距離が伸びて工程も長くなる。私道を通る場合は、承諾を得る時間もここに乗ってくる。

工程 内容 誰が行うか
供給区域・本管の確認 住所照会と現地調査 都市ガス会社
引込管工事 本管から敷地内までの掘削・配管 都市ガス会社と指定業者
宅内配管工事 敷地内からガス栓までの配管 指定の施工業者
ガス機器の入れ替え 給湯器・コンロなどを都市ガス用へ 施工業者・機器販売店
LPガス設備の撤去 ボンベ・調整器・メーターの引き上げ 契約中のLPガス販売店
開栓 点火確認と使用方法の説明 都市ガス会社

LPガス側の解約も、工事と並行して進む

ボンベ・調整器・ガスメーターは販売店の資産で、解約時に引き上げられる。撤去の日程と都市ガスの開栓日がずれると、ガスが使えない日ができる。

解約の申し出には期限が決まっていることがあるため、契約書か検針票で条件を先に確認しておく。

撤去日と開栓日をつなげて組むのが要点になる。段取りは都市ガス会社側で調整してもらえることが多い。

ここまでが工事の全体像で、この先は費用の話に移る。都市ガスとLPガスの料金の仕組みそのものを先に押さえたい人は、こちらもあわせてどうぞ。

切り替えの費用感

LPガスから都市ガスへの切り替えで発生する費用は、大きく3つに分かれる。引込、宅内配管、そして機器だ。

金額は現地の条件で変わるため、見積もりを取らないと確定しない。ただし「どこに費用が乗るか」は先に整理できる。

費用が乗る3つの箇所

  • 本管から敷地内までの引込管工事(掘削の距離と路面の復旧で変わる)
  • 敷地内からガス栓までの宅内配管工事(既存配管を使えるかで変わる)
  • 都市ガス用のガス機器(給湯器・コンロ・暖房機器の台数で変わる)
  • LPガス側の解約に伴う精算(貸与設備が残っている場合)
  • 撤去後の壁の補修など、原状に戻す作業

このうち金額が読みにくいのは引込管工事になる。本管の位置と道路の状況で、掘る距離が変わるからだ。

工事費がかからない、あるいは軽くなる条件

もともと都市ガスが引かれていた家をLPガスに切り替えていた場合、引込管が生きていることがある。この場合は掘削が不要になり、負担が大きく下がる。

引込の費用をガス会社が負担する扱いを設けている会社もある。条件は会社ごとに違うので、見積もりの段階で扱いを聞く。

状況 引込管工事 宅内配管 ガス機器
本管が家の前にあり、引込管が未設置 必要 必要 交換
過去に都市ガスを使っており引込管が残る 不要または軽微 点検のうえ流用できることがある 交換
本管が離れていて延長が必要 必要(負担が大きい) 必要 交換
建て替え・大規模リフォームと同時 必要 他の工事とまとめられる 新規購入に含められる
集合住宅で建物一括の切り替え 建物単位で発生 各戸で発生 各戸で交換

LPガスの貸与設備が残っていると、解約時に精算が出る

LPガス販売店が給湯器やエアコンなどを設置し、その費用をガス料金に上乗せして回収する取引が、以前は広く行われていた。この状態で解約すると、未回収分の請求が出ることがある。

2025年に施行された液化石油ガス法の省令改正で、この種の契約を新たに結ぶことは規制され、料金の内訳を書面で示すことも求められるようになった。

切り替えを決める前に、LPガスの契約書と検針票を出してくる。設備の所有者が誰か、解約時の精算条件がどうなっているかは、そこに書かれている。

初期費用と毎月の差額を並べて見ると、判断の材料が揃う。月々いくら下がるかは、いまの使用量と切り替え後の料金メニューから計算できる。

切り替え前に確認すること

調べる順番を間違えると、時間と手間が無駄になる。機器のカタログを集める前に、やることがある。

順番は、エリア、権利、契約、機器、費用だ。

順番を間違えないための整理

順番 確認すること 確認する先
1 住所が都市ガスの供給区域か 地域の都市ガス会社
2 家の前の本管の有無と距離 都市ガス会社(現地調査)
3 工事を決められる人は誰か 本人/大家・管理会社/管理組合
4 LPガスの契約条件と設備の所有者 契約書・検針票・LPガス販売店
5 いまのガス機器のガス種 本体の銘板・取扱説明書
6 工事と機器の見積もり 都市ガス会社・施工業者
7 切り替え後の料金メニューと月額の見込み 都市ガス会社

賃貸で大家に相談するときの伝え方

大家にとって切り替えは、費用が出ていく工事になる。入居者の希望だけを伝えても、話が動きにくい。

建物の設備更新の時期と重なるか、空室対策として意味があるか、といった論点を添えると検討の土台に乗りやすい。

  • 建物の住所が都市ガスの供給区域に入っているという確認結果
  • 家の前の道路に本管があるかどうか
  • 建物のガス機器の設置年(更新時期が近いか)
  • いまのLPガス契約で、販売店が設置した設備があるか
  • 切り替えではなくLPガス販売店の見直しでも構わない、という含み

入居者が勝手にLPガス販売店へ解約を申し出るのは避ける。建物全体の供給が止まり、他の入居者に影響が出る構造になっていることがある。

手持ちのガス機器を活かせるかを先に見る

給湯器を数年前に交換したばかりなら、切り替えでそれを手放すことになる。機器の残り寿命は、判断に直接効いてくる。

逆に、給湯器が寿命に近いなら、交換のタイミングと切り替えを重ねられる。機器の更新時期と重ねると無駄が減る

切り替えずにできる見直し

都市ガスの導管が来ていない、賃貸で許可が下りない、工事費が重い。切り替えが止まる理由はいくつもある。

その場合でも、ガス代の見直し自体は終わらない。LPガスのまま条件を変える道が残っている。

LPガスは販売店ごとに料金が違う

LPガスの料金は自由料金で、販売店が独自に決めている。同じ地域でも単価に差が出るのは、この仕組みによる。

いまの単価が地域の水準と比べてどうかは、公表されている価格調査の資料と、いまの検針票を見比べると輪郭がつかめる。

  • 検針票で「基本料金」「従量単価」「使用量」を確認する
  • いまの販売店に値下げ交渉ができるか問い合わせる
  • 複数の販売店から見積もりを取り、単価と条件を並べる
  • 設備の貸与や解約条件が契約に残っていないかを確認する
  • 値上げの通知方法や、料金改定の条件を書面で確認する

安い単価を提示されても、後から改定される取り決めになっていることがある。契約時は単価だけでなく、改定のルールも書面で確認する。

賃貸だと、販売店の変更も所有者の判断になる

賃貸のLPガス販売店を替えるのも、決めるのは建物の所有者だ。切り替えと同じで、入居者は相談する側になる。

集合住宅で建物一括の供給を受けている場合は、部屋ごとに販売店を替えることもできない。

都市ガスのエリアなら、ガス会社を選ぶ選択もある

都市ガスは2017年に小売が全面自由化され、同じ導管のまま契約先を選べるようになった。すでに都市ガスの家なら、この見直しが使える。

LPガスの家にとっては、切り替えたあとに使える選択肢という位置づけになる。切り替えは目的ではなく手段の一つだと捉えると、比べ方が整理しやすい。

選択肢 できる条件 手をつける範囲
都市ガスへ切り替える 導管が来ていて、決定権がある 工事とガス機器の交換
LPガス販売店を替える 持ち家、または所有者の合意がある ボンベ・調整器の入れ替え
いまの販売店と条件を見直す 持ち家、または所有者の合意がある 契約条件のみ
都市ガスの会社を替える すでに都市ガスを使っている 契約のみ(工事なし)
使い方で減らす すべての家 給湯温度・湯量・機器の使い方

都市ガスに切り替えたとき、ガス機器はそのまま使えるのか

LPガスと都市ガスは、燃焼に必要な空気の量やガスの圧力が違います。そのため切り替えの前に、家にあるガス機器がどちらのガス種向けかを確かめます。

ガス機器には対応するガス種の表示がある

コンロや給湯器には、対応ガス種を示す銘板やシールが付いています。都市ガス用は「12A」「13A」、LPガス用は「LPG」「プロパン」と表示されます。

  • ガスコンロ:天板の裏側、または本体側面のシール
  • ガス給湯器:前面カバーの内側や側面の銘板
  • ガスファンヒーター:背面のラベル
  • ビルトイン機器:取扱説明書や保証書の型式欄

ガス種が違う機器は、そのままつなげない

LPガス用の機器を都市ガスの配管につなぐことはできません。転用できるかどうかはメーカーと機種によって異なり、対応していなければ買い替えになります。

機器 切り替え時の扱い
ガス給湯器 ガス種を指定して作られており、入れ替えになる場合が多い
ガスコンロ 機種によって扱いが分かれるため、型式で確認する
ガスファンヒーター ガス種専用の設計で、別のガス種では使えない
ガス衣類乾燥機・炊飯器 同じくガス種ごとの設計。表示を確認する

機器の入れ替え費用も判断材料になる

導管や配管の工事費とは別に、機器を入れ替える費用が乗ります。台数が多い家ほど負担が増えるので、先に対象の機器を数えておきます。

賃貸で備え付けの機器がある場合、その扱いは所有者である貸主の判断になります。自分の持ち物かどうかを先に切り分けます。

LPガスから都市ガスへの切り替えは、申し込みから開通まで何が進むのか

切り替えは、問い合わせたその日にガスが変わるものではありません。調査、工事、解約、開栓と順に進みます。

大まかな段取りは決まっている

  • 都市ガス会社に、前面道路への導管の有無を問い合わせる
  • 敷地内の配管ルートを現地で調査してもらう
  • 引き込み工事と宅内配管の内容と金額を確認する
  • LPガス販売店へ解約を伝え、設備の撤去日を決める
  • 都市ガスの開栓に立ち会い、機器の点火まで確認する

在宅が求められる場面が複数ある

現地調査、宅内の配管工事、開栓の三つは立ち会いが前提です。LPガス設備の撤去日も加わるため、日程はまとめて組みます。

開栓では、担当者がガス漏れの有無と機器の点火を確認します。この作業を終えるまでガスは使えません。

期間は導管の位置と道路の状況で変わる

状況 工程への影響
前面道路に導管がある 敷地内への引き込みが中心で、工程は短くなりやすい
導管が手前で止まっている 道路の掘削を伴い、道路管理者への手続きが加わる
私道を通す 所有者の承諾が要り、その調整に時間がかかる
集合住宅 建物全体の判断になり、一戸だけでは決められない

ガスが使えない日をつくらないために、LPガスの解約日と都市ガスの開栓日をつなげて決めます。冬場は給湯が止まる期間の影響が大きいので、日程の余裕を見ておきます。

よくある質問

Q. 賃貸でもLPガスから都市ガスへ切り替えられますか

入居者だけの判断ではできない。ガス設備は建物に付属するもので、工事を決めるのは大家か管理会社になる。

集合住宅では建物全体が1系統でLPガスの供給を受けていることが多く、1部屋だけ都市ガスにする形は取れない。

Q. 切り替えの工事費はどのくらいかかりますか

本管からの距離、宅内配管の状態、交換するガス機器の台数で変わるため、現地調査と見積もりを取らないと出ない。

過去に都市ガスを使っていて引込管が残っている家では、掘削が省ける分だけ負担が軽くなる。

Q. いま使っているガス機器はそのまま使えますか

給湯器やコンロはLPガス用と都市ガス用で構造が違うため、都市ガス用へ交換するのが基本になる。

本体の銘板に「LPG」「プロパン」と書かれていれば、そのままでは都市ガスに使えない。転用の可否は自己判断せず、メーカーと施工業者に確認する。

Q. 都市ガスのエリア外だと分かったら、どうすればいいですか

切り替えの検討はそこで止まるが、LPガスのまま条件を見直す道が残っている。検針票の単価を確認し、他の販売店と比べるところから始められる。

持ち家なら販売店の変更も選べる。賃貸の場合は所有者への相談が入口になる。

Q. 切り替えを決めてから使えるようになるまで、どのくらいかかりますか

申し込んだ当日に使えるようにはならない。現地調査、道路の掘削許可、工事の日程調整、機器の手配が順に入るためだ。

私道の掘削承諾が必要な家や、集合住宅での建物単位の検討では、さらに工程が伸びる。

Q. 切り替え以外に、ガス代を下げる方法はありますか

LPガスは自由料金なので、いまの販売店との条件見直しや、他の販売店からの見積もり取得が使える。

すでに都市ガスの家なら、契約先の会社を替える方法もある。こちらは工事を伴わない。

切り替えの可否が見えたあとは、いまの料金がどういう内訳で決まっているのかを押さえておくと、次の判断が速くなる。

まとめ:切り替えられるかを確認する前に、条件を知る

LPガスから都市ガスへの切り替えは、料金の比較から入ると回り道になる。家の前に導管が来ているか、工事を決められる立場にあるか。この2つが通って初めて、費用と機器の話に意味が出る。

そして切り替えができないと分かっても、そこで打ち止めにはならない。LPガスは販売店ごとに条件が違うので、契約の中身を見直す余地が残っている。

  • 都市ガスへの切り替えは、住所が供給区域内で、かつ家の前に本管があることが前提になる
  • 持ち家は自分で決められるが、賃貸と分譲マンションは所有者や管理組合の判断がいる
  • ガス機器は都市ガス用への交換が基本で、費用は引込・宅内配管・機器の3か所に乗る
  • LPガスの契約に貸与設備が残っていると、解約時の精算が発生することがある
  • 切り替えが難しくても、LPガスのまま販売店や契約条件を見直す道が残っている

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この記事を書いた人

生活にお得な口コミレビューLifeReviews 編集部

暮らしの中で迷いやすい選択について、料金・条件・続けやすさを同じ物差しで比べて整理しています。公的統計や各サービスの公開情報を確認したうえで、一方を持ち上げて他方を貶す書き方はしません。