蓄電池で後悔した人のブログに共通する見落としは何か

蓄電池で後悔した人のブログに共通する見落としは何か 太陽光・蓄電池

後悔ブログを読んで手が止まった。

調べるほど失敗談ばかり出てきて、自分の家でも同じことが起きるのか判断できない。容量も費用も、何を基準に決めればいいのか見えないままになっている。

後悔の中身はばらばらに見えて、実際は「導入前に確かめられたはずのことを確かめなかった」という一点に集まる。見落としの型を先に知れば、同じ道は避けられる。

  • 後悔の大半は容量の大小ではなく「使い方と容量のズレ」から起きる
  • 太陽光とセットで入れたときに、発電量と蓄電容量のどちらが余るのか
  • 停電のときにどこまで使えるかを決めているのは容量ではないこと
  • 導入前に聞いておく質問と、後悔した人がその後どう調整しているか
  1. 後悔の多くは容量の見積もり違い
    1. 「大きいほど安心」で決めると余る
    2. カタログの容量がそのまま使えるわけではない
    3. 容量(kWh)と出力(kW)は別の数字
  2. 太陽光とのセット導入で起きるズレ
    1. 余った電気が少ないと満充電まで届かない
    2. 発電が多い家では貯めきれない分が出る
    3. 単機能型とハイブリッド型で構成が変わる
  3. 設置後に分かる使い方の違い
    1. 運転モードを初期設定のまま使っている
    2. 電気料金プランを見直していない
    3. 設置場所の条件は後から変えにくい
  4. 費用回収の見通しのズレ
    1. 電気代は固定された数字ではない
    2. 売電の前提が途中で切り替わる
    3. 寿命と交換費用が入っているか
  5. 後悔を避けるための確認事項
    1. 見積書と提案書で確認する項目
    2. 全負荷型か特定負荷型かを先に決める
    3. 自分の家の条件を先に測っておく
  6. 後悔した人がその後どうしているか
    1. 設定で動く部分から手を入れる
    2. 使う時間帯をずらす
    3. 停電時の運用を先に決めておく
  7. 設置場所と周辺環境から生まれる後悔
    1. 屋外に置くと決めた後で分かる寸法の問題
    2. 動作音とパワコンの位置
    3. 気候の条件で置ける場所が変わる
  8. 保証とメンテナンスの条件を読み飛ばしていないか
    1. 機器保証と容量保証は別の約束
    2. 保証が効かなくなる使い方
    3. 点検と交換部品の供給
  9. 契約手続きと補助金の段取りで起きるズレ
    1. 見積書に含まれない工事
    2. 補助金は申請の順番で結果が変わる
    3. やり取りを記録として残す
  10. 業者選びと見積もりの取り方で生まれる後悔
    1. 見積書の内訳がそろっていない
    2. その場で決めさせる進め方
    3. 設置後の連絡先が分かれている
  11. カタログの数値を読み違えたまま選ぶ後悔
    1. 蓄電容量と使える電力量は同じではない
    2. 停電時に電気が届く範囲
    3. 出力と寿命の表記を合わせて読む
  12. よくある質問
    1. Q. 容量はどうやって選べばいいですか
    2. Q. 太陽光と蓄電池は同時に導入しないといけませんか
    3. Q. 停電したとき、家のどこまで使えますか
    4. Q. 保証期間はどのくらいありますか
    5. Q. メンテナンスは必要ですか
    6. Q. 後から容量を増やせますか
  13. まとめ:見落としのパターンを知ってから決める

後悔の多くは容量の見積もり違い

蓄電池の後悔ブログを何本か並べて読むと、書き出しは違うのに着地が似てくる。「思ったより持たない」か「思ったより使っていない」のどちらかに寄る。

正反対に見えて、原因は同じところにある。自分の家がいつ、どれだけ電気を使っているかを数字にしないまま容量を決めたことだ。

「大きいほど安心」で決めると余る

容量を上げれば不安は減る。ただし使わなかった容量は、そのまま費用だけになって残る。

夜間にどの家電をどれだけ動かしているか。そこを押さえずに容量を決めると、後から手を入れられない部分だけが大きくなる。

  • 1日の電力使用量(検針票や電力会社アプリのkWh表示)
  • そのうち日没後から翌朝までに使っている割合
  • 在宅時間が長い曜日と短い曜日の差
  • エコキュートや電気自動車など大きな負荷があるか
  • 数年以内に家族構成や在宅時間が変わる予定があるか

使用量は季節で大きく振れる。夏と冬の検針票を並べると、年間平均だけを見ていたときとは違う形が出てくる。

カタログの容量がそのまま使えるわけではない

表示されている容量と、実際に取り出せる量は同じではない。放電できる範囲には下限があり、充電と放電のたびに変換のロスも出る。

この差を知らずに「この容量なら夜は足りる」と計算すると、実際の持ち時間は見込みより短くなる。

見積書に定格容量しか書かれていないときは、実際に使える容量(実効容量)と定格出力時の持ち時間を別に聞く。両方が揃わないと、夜間の使用量と突き合わせられない。

表示容量をそのまま夜間の使用量に当てはめない。最初のズレはここで生まれる。

容量(kWh)と出力(kW)は別の数字

容量は「どれだけ貯められるか」、出力は「同時にどれだけ流せるか」を指す。停電のときにエアコンが動かなかったという話は、容量ではなく出力と対応電圧の側にある。

数字 単位 意味 足りないと起きること
容量 kWh 貯めておける電力の量 夜半や停電の途中で残量が尽きる
出力 kW 同時に流せる電力の大きさ 家電を複数動かすと落ちる、起動しない
対応電圧 100V / 200V 大きな家電へ供給できるか エアコンやIHが停電時に動かない

容量を増やしても出力は変わらない機種がある。「何時間持つか」と「何を同時に動かせるか」は分けて聞く。

  • エアコン(特に200Vの機種)
  • IHクッキングヒーター
  • 電子レンジと炊飯器の同時使用
  • ドライヤーや電気ケトル
  • エコキュートや床暖房

停電時に動かしたい家電を書き出し、消費電力を足してみる。合計が出力を超えるなら、容量を増やしても同時には動かせない。

太陽光とのセット導入で起きるズレ

太陽光と蓄電池は組み合わせで語られることが多い。ただし「発電した分がそのまま貯まる」という前提で計算すると、実際の動きと合わなくなる。

余った電気が少ないと満充電まで届かない

蓄電池に入るのは、発電したうち家で使い切らなかった分だけ。日中の在宅時間が長い家ほど、その日のうちに消費されて余りが減る。

  • 日中に在宅している人がいる
  • 昼間にエアコンや床暖房、乾燥機を使う
  • 太陽光パネルの容量が小さい
  • 屋根の向きや近隣の影で発電が伸びない
  • 雨や雪、曇りの多い季節が長い地域

余剰が少ない家では、蓄電池を大きくしても空きが埋まらない。容量を足すより、昼の使い方を動かすほうが効く。

余剰をどこへ回すかは設定でも変わる。充電・売電・自家消費の優先順位が機器側で決まっているので、そこも確認する。

発電が多い家では貯めきれない分が出る

晴天が続けば、昼のうちに満充電まで届く。そこから先の発電は蓄電池を通らず、売電か日中の自家消費に回る。

この状態が続く家では、容量を上げた分だけ貯められる電気が増える。同じ「セット導入」でも、余っているのが発電側か蓄電側かで打ち手が逆になる。

固定価格での買取が終わる時期と、その後に適用される売電単価を先に確認する。「貯めて夜に使う」価値は、この単価との比較で決まる。

単機能型とハイブリッド型で構成が変わる

比べる点 単機能型 ハイブリッド型
パワーコンディショナ 太陽光用と蓄電池用で別々 1台にまとめる
既設の太陽光 そのまま残しやすい 既存パワコンの入れ替えが必要になることがある
変換のロス 経路が増える分だけ多い まとめる分だけ少ない
設置スペース 機器の数が増える まとまりやすい
既設太陽光の保証 維持しやすい 入れ替えで扱いが変わることがある
停電時の日中充電 機種により条件が分かれる 連携しやすい構成

既設の太陽光があるなら保証の扱いを先に聞く。パワコンを入れ替えると、元の保証が続かなくなることがある。

設置後に分かる使い方の違い

導入前に想像していた使い方と、住んでからの使い方はずれる。後悔として書かれているものの一部は、機器ではなく設定と契約の話になっている。

設置の翌月から動き出すのは、生活のリズムと機器設定のかみ合わせだ。ここがずれると、機器の性能とは別のところで不満が出る。

運転モードを初期設定のまま使っている

多くの蓄電池には運転モードがある。経済性を優先する設定と、停電に備えて残量を多めに残す設定では、電気代への出方が変わる。

  • 経済優先:安い時間帯に充電し、高い時間帯に放電する
  • 太陽光優先:発電の余剰を優先して貯め、夜に使う
  • 防災優先:停電に備えて常に一定の残量を残す
  • 天候や気象警報に連動して自動で切り替える機能

防災を優先すれば、残量を確保する分だけ日々の節約幅は小さくなる。どちらを取るかを決めないまま使うと、両方が中途半端になる。

電気料金プランを見直していない

夜間が安いプランでなければ、夜に充電して昼に使う動きは効きにくい。蓄電池を入れたのに契約プランはそのまま、という話は後悔ブログでもよく出てくる。

料金プランの変更は自分で電力会社に申し込む必要がある。設置業者が契約まで手を入れるわけではないので、誰がいつやるのかを引き渡し前に決めておく。

設置場所の条件は後から変えにくい

屋外設置は重量と基礎工事が絡む。運転音や排熱もあるため、隣家との距離や寝室の位置で受け取り方が変わる。

確認項目 見るところ
置き場所 屋外か屋内か、機器の周囲に必要な離隔距離
運転音とファンの音、寝室・隣家の窓との位置関係
温度 直射日光の当たり方、動作温度の範囲
塩害・積雪 海沿いや寒冷地に対応した機種か
浸水 ハザードマップの想定と設置する高さ
搬入経路 重量物を運び込める通路と作業スペースがあるか

音と置き場所は住んでからでは変えられない。図面上の空きスペースだけで決めない。

設置と使い方の条件をもう少し具体的に詰めたい人は、次の記事も合わせて読むと判断が早くなる。

費用回収の見通しのズレ

提案書に書かれた回収年数は、いくつもの前提の上に乗っている。前提が動けば、年数も動く。

電気代は固定された数字ではない

回収の計算は「今の電気代がこのまま続く」という置き方をされやすい。実際の請求額には燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金が乗り、単価は動く。

単価が上がれば回収は早まり、下がれば遅れる。ひとつの数字ではなく、上下どちらにも振れた前提で見ておく。

シミュレーションは結果より前提のページを先に見る。電気代の上昇率、稼働率、容量の劣化をどう置いているかで、同じ機器でも結果が変わる。

売電の前提が途中で切り替わる

固定価格での買取には期間がある。その期間が終わった後の単価をどの水準で計算しているかで、見通しは変わる。

買取期間中と期間後を分けて計算しているか。ひとつの単価で最後まで引き延ばしていないかを見る。

前提 甘く置かれやすい形 確認したい形
電気代の単価 今の単価が固定で続く 上下に振れた2通りで見る
売電単価 買取期間後も同じ単価 期間中と期間後を分ける
稼働の前提 毎日ほぼ満充電・満放電 天候と季節の変動を見込む
容量の劣化 初期容量のまま計算 年数が経った後に使える量で見る
機器の交換 交換費用の計上なし パワコン交換を計画に入れる
補助金 受給を前提に組み込む 受けられなかった前提でも見る

寿命と交換費用が入っているか

蓄電池もパワーコンディショナも消耗する。回収年数が機器の使用年数に近いとき、途中の交換費用が抜けていると計算が成り立たない。

  • パワーコンディショナの交換費用
  • 基礎工事費、電気工事費、分電盤まわりの費用
  • 将来の撤去・処分にかかる費用
  • 容量が落ちた後に実際に使える量
  • 補助金が年度ごとに条件を変えること

回収年数より、その間に何が起きるかを見る。ひとつの数字に寄りかからないほうが後悔は減る。

後悔を避けるための確認事項

ここまでの見落としは、どれも導入前の質問で潰せる。聞く相手は販売店と施工会社、そして電力会社になる。

質問を紙に書いて持っていくと、口頭の説明で流れる部分が残る。答えが見積書や仕様書のどこに書いてあるかまで指してもらう。

見積書と提案書で確認する項目

聞くこと なぜ聞くのか
定格容量と実際に使える容量 夜間の使用量と突き合わせるため
定格出力と200V機器への対応 停電時に動かせる家電が決まるため
全負荷型か特定負荷型か 停電時に電気が生きる範囲が変わるため
特定負荷ならどの回路を割り当てるか 冷蔵庫・照明・通信機器が入るか確認するため
機器保証と容量保証の年数と条件 保証の対象と免責が別々に決まっているため
工事費に含まれる範囲と含まれない範囲 追加費用が出る地点を先に見るため
既設の太陽光の保証への影響 パワコン入れ替えで扱いが変わることがあるため
増設や入れ替えができる構成か 後から容量を変える余地を知るため
停電から復帰するまでの動作 自動で切り替わるのか手動なのかを知るため

全負荷型か特定負荷型かを先に決める

全負荷型は家全体に電気を回せる分、残量の減り方も早い。特定負荷型は決めた回路だけを生かすので、同じ容量でも長く持つ。

  • 冷蔵庫を止めたくない
  • 夏や冬にエアコンを動かしたい
  • 照明と通信機器だけ生きていればいい
  • 在宅医療機器や電動シャッターなど外せない設備がある
  • 給湯や井戸ポンプを動かしたい

優先したいものが200V機器なら、全負荷型と対応出力の話になる。ここを決めずに容量だけ比べると、比較の軸がずれる。

自分の家の条件を先に測っておく

提案を比べる前に、使用量と生活時間を自分で出しておく。基準がないまま比較すると、最初に見た提案の数字がそのまま基準になってしまう。

複数社から取るときは、容量・型式・工事範囲・保証年数を同じ条件に揃えて出してもらう。条件が違う見積書は、金額を並べても比べたことにならない。

比べるのは価格ではなく前提条件。前提が違う見積書は同じ土俵に乗っていない。

後悔した人がその後どうしているか

後悔ブログには続きが書かれていることがある。設定や使い方を変えたら見え方が変わった、という記述も残っている。

変えられるものと変えられないものを分けると、その差がはっきりする。

設定で動く部分から手を入れる

後悔の内容 設定や運用で動く部分 工事に戻る部分
朝までもたない 運転モード、充電の時間帯、夜間の家電の使い方 容量そのもの
電気代が思ったほど下がらない 料金プラン、充放電の時間設定 単価の変動
停電時に使えない家電があった 優先する回路の割り当て、事前の動作確認 全負荷か特定負荷かの構成
満充電にならない日が多い 充電設定、天候連動の設定、昼の使い方 太陽光の発電量
運転音が気になる 運転する時間帯の設定 設置場所

左の列は今日から動かせる。右の列は工事の話に戻るので、導入前の確認がそのまま効いてくる。

設定変更の手順は機種ごとに違う。自分で触る前に、取扱説明書か販売店で変更できる項目と元に戻す方法を確認しておく。

使う時間帯をずらす

洗濯や食洗機、乾燥機を昼に寄せると、太陽光の余剰を直接使える。夜の消費が減れば、同じ容量でも朝まで届きやすくなる。

  • 洗濯機と衣類乾燥機
  • 食器洗い乾燥機
  • 掃除機や充電式機器の充電
  • 電気自動車の充電
  • 調理の下ごしらえや炊飯

生活のほうを少し動かすだけで、容量不足として感じていたものが薄れることがある。

停電時の運用を先に決めておく

  • 自立運転への切り替え手順を家族で共有する
  • 停電時に生きるコンセントの位置を確認しておく
  • 残量に応じて何を止めるか、順番を決めておく
  • 晴天時は日中に充電しながら使えるかを確認する
  • 年に一度は実際に切り替えて動作を見る

後悔ブログをもう一度読むときは、書かれた時期と機種、その後の追記があるかを見る。同じ人が数か月後に別の結論を書いていることがある。

後悔の半分は設定と運用の側にある。買い替えを考える前に、動かせる部分を先に探す。

設置場所と周辺環境から生まれる後悔

蓄電池の後悔をつづったブログでは、機器の性能より置き場所の話が後から出てくる。契約前に現地を一緒に見ていない例が目立つ。

屋外に置くと決めた後で分かる寸法の問題

屋外設置型はエアコンの室外機に近い大きさで、前面と側面に点検用の空きを求める製品が多い。

駐輪場や物置と場所を取り合い、既存の物を動かす手間や費用が後から乗ってくる。

動作音とパワコンの位置

充放電中はファンや変換器の音が出る。寝室や隣家の窓に面した壁を選ぶと、音の感じ方が変わる。

  • 寝室や子ども部屋の窓から見た距離
  • 隣家の窓・駐車スペースとの位置関係
  • 点検で人が入れる通路幅が残るか
  • 室内設置なら床の耐荷重と分電盤までの経路

気候の条件で置ける場所が変わる

製品ごとに動作温度の範囲や塩害地域での可否が決まっている。積雪や直射日光の当たり方も置き方に効く。

環境 起きやすい見落とし 先に読む資料
海沿い 塩害仕様でないと設置の対象から外れる 施工説明書の設置可能地域
寒冷地・積雪地 低温時の出力低下、基礎が雪に埋まる 動作温度範囲と基礎高さの指定
直射日光の強い面 高温時に充放電が抑えられる 屋外設置時の日除け条件
玄関や洗面所などの室内 分電盤から遠く配線が長く露出する 配線ルートを描いた図面

保証とメンテナンスの条件を読み飛ばしていないか

導入時の価格に目が向き、保証書の条件まで読まないまま契約する場面がある。ここが後悔の入口になりやすい。

機器保証と容量保証は別の約束

機器保証は故障に対するもの、容量保証は使える蓄電容量が基準を下回ったときのもので、年数も条件も別建て。

無償交換の範囲や、送料と工事費をどちらが持つかも製品ごとに違う。

保証の種類 対象 読んでおきたい点
機器保証 本体やパワコンの故障 年数、有償延長の有無、工事費が含まれるか
容量保証 使える容量の減り方 判定の基準値と測り方、対象外になる使い方
施工保証 設置工事や取り付け部の不具合 誰が保証するか、施工会社が廃業した場合の窓口

保証が効かなくなる使い方

推奨外の充放電や、指定外の機器との接続が対象外の条件として書かれていることがある。

  • 免責事項と対象外になる使用条件
  • 点検を受けなかった場合の扱い
  • 引っ越しや売却で保証が引き継げるか

点検と交換部品の供給

定期点検を誰が行い費用を誰が持つか、パワコンの交換部品がいつまで供給されるかは、長く使うほど効いてくる。

契約手続きと補助金の段取りで起きるズレ

見積書に含まれない工事

本体価格とは別に、基礎工事、分電盤の改修、既存機器の撤去などが動くことがある。

「一式」とだけ書かれた項目は、どこまでを指すか担当者に聞き、書面に残しておく。

補助金は申請の順番で結果が変わる

国や自治体の制度には、契約や着工の前に申請が要るものと、後から出せるものが混在する。順番を誤ると対象から外れる。

受付期間や予算枠の上限もあるため、募集要領を出している自治体や執行団体の一次情報で条件を読む。

  • 受付が契約前か契約後か
  • 対象製品の登録リストに型番があるか
  • 申請者が本人か施工会社か
  • 交付決定を待たずに着工してよいか
  • 他の制度と併用できるか

やり取りを記録として残す

訪問や電話で聞いた説明は、日付と担当者名を控え、要点はメールなど文字の残る形で受け取る。

蓄電池の後悔を書いたブログで繰り返し出てくるのは、口頭の説明と契約書の中身が食い違っていた場面。

業者選びと見積もりの取り方で生まれる後悔

蓄電池の後悔をたどると、機器そのものより契約相手の選び方に行き着く場面がある。

見積書の内訳がそろっていない

本体価格だけが並び、工事費や諸経費の区分が業者ごとに違うと、金額の比較が成り立たない。

そろえてもらう項目を先に決めておくと、差額の理由を自分でたどれる。

  • 本体とパワーコンディショナの型番・容量
  • 基礎工事、電気工事、配線の費用区分
  • 申請代行や手数料の有無
  • 保証の年数と対象になる範囲
  • 移設や撤去が必要になった場合の扱い

その場で決めさせる進め方

今日だけの価格、モニター価格といった話し方で判断を急がされると、比較の機会そのものが消える。

設置後の連絡先が分かれている

販売店・施工店・メーカーで役割が分かれていると、不具合が出たときにどこへ連絡するかで迷いやすい。

場面 契約前に確かめておくこと
動作不良が出たとき 連絡先と受付時間、対応の流れ
定期点検 実施の有無と費用の負担
引っ越し・住宅の売却 移設や名義変更の扱い
施工した会社がなくなったとき メーカー側の保証がどこまで残るか

カタログの数値を読み違えたまま選ぶ後悔

蓄電池の後悔をブログで読むときは、書き手の家の条件と自宅の条件を分けて受け取りたい。

蓄電容量と使える電力量は同じではない

表示された容量のうち、実際に取り出せる分は放電の下限や変換の損失で目減りする。

停電時に電気が届く範囲

家じゅうに回すのか、決めた回路だけに回すのかで、停電時の使い勝手が変わる。

200Vの機器やエアコンを動かしたいなら、その対応も型番ごとに確認する。

出力と寿命の表記を合わせて読む

  • 定格出力…同時に動かせる量の上限
  • サイクル数…充放電をくり返せる回数の目安
  • 保証容量…年数の経過後に残る容量の条件
  • 屋内・屋外の設置区分と動作温度の範囲
表記 示していること 自宅で照らす点
蓄電容量 ためられる電力量の目安 実際に使える範囲の説明
定格出力 同時に使える電力の上限 使いたい家電の合計
負荷の方式 停電時に電気が届く範囲 どの部屋・どの回路か
サイクル数・保証容量 劣化の見方 保証書に書かれた条件

よくある質問

Q. 容量はどうやって選べばいいですか

検針票やアプリで1日の使用量を確認し、そのうち日没後から翌朝までに使う量を出すところから始める。その量に、変換のロスと使える容量の下限を見込む。

停電時に何日分を賄いたいかを決めると、必要な容量の幅が絞れる。

Q. 太陽光と蓄電池は同時に導入しないといけませんか

同時でなくても導入できる。後から足すときは、既設のパワーコンディショナをそのまま使う構成か、入れ替える構成かで工事の内容と保証の扱いが変わる。

先に太陽光があるなら、その保証条件を確認してから機種を選ぶ。

Q. 停電したとき、家のどこまで使えますか

全負荷型なら家全体、特定負荷型なら事前に決めた回路だけになる。加えて、200V機器を動かせるかは対応電圧と出力で決まる。

同じ容量でも、どちらの型かで持ち時間の感覚は変わる。

Q. 保証期間はどのくらいありますか

機器の保証と、容量の維持に関する保証が別に設定されているものが多い。年数だけでなく、対象範囲と免責の条件を合わせて見る。

工事に対する保証を誰が出すのかも、契約前に確認しておく。

Q. メンテナンスは必要ですか

日常の操作は少ないが、点検の周期や機器の周囲に物を置かない離隔の確保が求められる機種がある。取扱説明書と保証書に条件が書かれている。

点検が有償か無償か、誰が来るのかを導入時に聞いておく。

Q. 後から容量を増やせますか

増設できる機種と、できない機種がある。増設の可否は本体の構成とパワーコンディショナの容量で決まる。

将来増やす可能性があるなら、その前提で機種を選ぶところから始める。

後悔の型と確認事項をひととおり押さえたら、次は自分の家に当てはめる番になる。読み進める順番はこちらにまとめてある。

まとめ:見落としのパターンを知ってから決める

蓄電池の後悔ブログに並んでいるのは、機器の欠陥より前提のズレの話が多い。使用量、太陽光の余剰、停電時の範囲、電気代の動きのどれかを見ないまま決めた結果が、後で表に出てくる。

裏を返せば、後悔のほとんどは導入前の質問で潰せる範囲にある。不安を消すために調べるのではなく、決めるための材料を揃えるために調べればいい。

  • 容量は大きさではなく、夜間の使用量と実際に使える量で合わせる
  • 太陽光とのセットは、発電側と蓄電側のどちらが余っているかで打ち手が逆になる
  • 停電時の範囲は容量ではなく、全負荷か特定負荷かと出力・対応電圧で決まる

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この記事を書いた人

生活にお得な口コミレビューLifeReviews 編集部

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